普段から何気なく使っている漢字ですが、「これって本当に正しいのかな?」とふと不安になる瞬間ってありませんか?
私もそんな場面に出くわすと、すぐに調べたくなってしまうタイプです。
今回取り上げるのは、意外に見落とされがちな「梅」という漢字について。
一見すると当たり前のように使われていますが、実は右側のパーツに**「毎」と「母」**、2通りのバリエーションが存在するんです!
この記事では、その違いだけでなく、パソコンやWordを使った入力方法まで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
「梅」の右側、正しいのはどっち?「毎」?それとも「母」?
まずは、「梅」という漢字のバリエーションを整理しましょう。
漢字の種類 | 役割・意味合い |
---|---|
梅(右側が「毎」) | 現代日本語で標準的に使われる字体 |
梅(右側が「母」) | 古く用いられていた旧字体(伝統的な形) |
つまり、**現代で一般的に使われているのは「毎」を含む「梅」です。
一方で、「母」を含む「梅(ばい)」**は、歴史的な由来を持つ旧字体にあたります。
現在では、公的書類や日常的な文章で「母」バージョンを目にする機会はほとんどありませんが、伝統的な書籍や歴史文書の中では今なお登場することがあります。
旧字体「梅」をパソコンで入力するには?4つの方法を紹介!
「うめ」とパソコンで入力して変換しても、普通に出てくるのは標準字体の「梅」だけ。
でも、工夫すれば旧字体の「梅」も入力できるようになるんです!
代表的な4つの方法をまとめました。
方法 | 概要 | 注意点 |
---|---|---|
Wordのフォント変更 | 特定フォントに切り替えるだけで旧字体を表示可能 | ファイル共有時に文字化けするリスクあり |
単語登録 | パソコンに旧字体を登録し、手軽に呼び出せるようにする | 登録作業に少し手間がかかる |
IME設定変更 | 入力制限を解除して旧字体・異体字を候補に表示 | 他の変換候補も増えるため、整理が必要 |
Unicodeコード入力 | コードを直接入力して正確に漢字を呼び出す | 慣れるまでは少し時間がかかる |
それぞれのやり方を、さらに詳しく見ていきましょう!
① Wordのフォントを変更して旧字体を表示!
一番手軽な方法は、WordやExcelなどのソフト上でフォントを切り替える方法です。
✅ 対応している代表的なフォントは以下の通り:
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Malgun Gothic
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Microsoft JhengHei
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Microsoft YaHei
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Microsoft JhengHei UI
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Microsoft JhengHei UI Light
これらのフォントを使うと、自動的に旧字体「梅」が表示されるようになります。
🔵 注意点
この方法は、ファイルを自分で見る分には問題ないのですが、他人に送るときには注意が必要です。
相手のパソコンに対応フォントが入っていない場合、文字化けや通常の「梅」に戻ってしまうことがあるため、送信前にPDF化するのが安全策です!
② 単語登録で「梅」をいつでも呼び出せる!
頻繁に旧字体を使うなら、パソコンに単語登録しておくのが断然おすすめです。
💻 登録手順:
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ウェブサイト(例:ウィクショナリー日本語版)から「梅」をコピー
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Wordやメモ帳に貼り付け、「テキストのみ保持」で保存
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タスクバーの「あ」「A」アイコンを右クリックし、「単語の登録」を選択
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「単語」にコピーした「梅」を貼り付け、「よみ」に「うめ」と入力
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登録して保存!
これで、通常の変換でも「うめ→梅」が簡単に選べるようになります。
③ IME設定を変更して旧字体・異体字を出しやすく!
Windows標準搭載のIME(日本語入力システム)の設定を少し変更することで、旧字体がより簡単に表示できるようになります。
🔧 設定方法:
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タスクバー右下の「あ」や「A」を右クリック→「設定」を開く
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「IME設定」から「詳細設定」を選択
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「変換」タブを開き、「変換文字制限をしない」にチェック
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設定を保存して完了!
この設定をしておけば、「うめ」と打ったときに旧字体の「梅」が変換候補に現れる可能性が高まります。
④ Unicodeコードを直接入力して正確に出す!
最後に、Unicodeコードを使った直接入力の方法もご紹介します。
漢字 | コード番号 | 入力手順 |
---|---|---|
梅 | 6885 | 「6885」と打ち、Alt+Xキー押下 |
梅 | FA44 | 「FA44」と打ち、Alt+Xキー押下 |
手順としては、コードを入力してAlt+Xを押すだけ。
この方法なら、フォントや環境に依存せず、正確に目的の漢字を表示できます!
【比較】通常の「梅」と旧字体「梅」の違いを拡大チェック!
一見そっくりに見えるこの2つの漢字も、拡大してみると意外な違いがくっきりと現れます。
漢字 | 拡大イメージ |
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梅 | (標準字体の拡大図) |
梅 | (旧字体の拡大図) |
右側パーツの「毎」と「母」、線の入り方やバランスが異なっていますので、ぜひじっくり見比べてみてください!
まとめ|「梅」と「梅」の違いをマスターして、より正確な表現力を!
今回の記事では、普段何気なく使っている「梅」という漢字に隠された、標準字体と旧字体の違い、そしてパソコンを使った旧字体入力方法について詳しくご紹介しました。
今回のおさらい:
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現在広く使われているのは「毎」入りの「梅」
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「母」入りの「梅」は旧字体、伝統的な文書で使用される
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Wordフォント変更・単語登録・IME設定・Unicode入力で旧字体の入力が可能
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他人にデータ送信時は必ずPDF化しておくと安心
こうした小さな知識を積み重ねていくと、ビジネス文書や趣味の書き物でも、ぐっとクオリティが上がります。
ぜひこの記事を参考に、自信を持って「梅」と「梅」を使い分けられるようになってくださいね!