着信に「不明」と表示されるのはなぜ？原因と対処法をやさしく詳しく解説！

スマートフォンの着信画面に「不明」と表示されると、ドキッとしてしまうことはありませんか？
番号が見えないと、誰からの電話なのかが分からず、不安や警戒心を持つのも無理はありません。

実はこの「不明」という表示には、いくつかの原因と技術的な背景があります。
そして、適切な対応を知っておくことで、思わぬトラブルを未然に防ぐことも可能です。

この記事では、「不明」と表示される仕組みから、具体的な原因、さらには実践的な対処法までを丁寧に解説していきます。
スマートフォンを安全に使い続けるためのヒントが満載です。

「不明」着信のしくみとは？番号が見えなくなる理由を解説
「不明」と表示されやすいケースとは？
「不明」な電話に出てしまった場合のリスクとは？
「不明」な電話に出てしまったときの正しい対処法
「不明」着信に出ないための日ごろの予防策
スマホの設定を使って「不明」な着信を防ぐ方法
迷惑電話対策アプリを使って安心感をさらにアップ！
日常のちょっとした工夫で「不明」着信を防ぐ方法
「不明」着信が何度も来るときは専門家に相談を
まとめ：「知っている」だけで、スマホはもっと安心になる

「不明」着信のしくみとは？番号が見えなくなる理由を解説

スマートフォンには「発信者番号通知」という基本的な機能があります。
これは、電話をかけた人の番号を、受け取った人のスマホに表示させるしくみです。

この機能は、電話を発信する通信会社が、相手先のスマホに番号を通知するよう信号を送ることで働きます。
ただし、この信号が途中で失われたり、正常に受信されなかったりする場合、番号は「不明」と表示されるのです。

このような現象は「非通知」とは違います。
「非通知」は、発信者が自分の番号をあえて隠す設定をしたときに使われる表示です。

一方、「不明」は番号情報そのものが受信できていないか、受信しても読み取れなかったケースです。
これは通信の不具合や仕様の違いによって発生します。

「不明」と表示されやすいケースとは？

「不明」と表示されやすい状況にはいくつかのパターンがあります。
以下の表に、代表的な原因とその背景をまとめました。

発生ケース	詳細な説明
海外からの国際電話	国際回線を経由することで、途中で番号データが欠落することがあります。通信規格が国ごとに異なり、うまく番号が伝わらないことが原因です。
インターネット通話（IP電話）	SkypeやLINEなどのアプリを使った通話では、電話番号の代わりにユーザーIDを使用していることが多く、スマホが番号として認識できません。
公衆電話や古い固定電話からの着信	番号通知の仕組みが備わっていない電話機からの着信では、スマートフォン側で番号情報が受け取れず「不明」となります。
スマホのソフトウェアの不具合	Android端末では、OSのバージョンやアプリの干渉で番号表示が乱れることも。通信エラーが原因で表示に失敗する場合もあります。
通信障害や電波状況の悪化	電波が弱い場所や通信障害が発生している地域では、正常な着信情報が届かず、「不明」と表示されることがあります。

このように、原因はさまざまであり、すべてが危険というわけではありません。
しかし、中には詐欺や迷惑電話のきっかけになるものもあるため、慎重な対応が求められます。

「不明」な電話に出てしまった場合のリスクとは？

もし「不明」と表示された電話に出てしまった場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか？

まず第一に、悪質な業者による勧誘や詐欺電話の可能性があります。
実際、「アンケートにご協力ください」などとやさしい言葉で話しかけ、徐々に個人情報を引き出そうとするケースも存在します。

一度出てしまうと、「この番号は応答する」と認識され、同じような電話が何度もかかってくることがあります。
また、SMSや通話内容で得た情報を悪用されるリスクもゼロではありません。

さらに、海外からの詐欺電話では、応答しただけで高額な通話料金が発生することもあります。
国際プレミアム通話と呼ばれる手口では、電話をかけさせて料金を不当に請求するケースも確認されています。

「不明」な電話に出てしまったときの正しい対処法

うっかり電話に出てしまったとしても、慌てる必要はありません。
以下の表を参考に、冷静に対処することが大切です。

状況	取るべき対応
通話中に違和感を覚えたとき	すぐに通話を終了しましょう。
個人情報を求められた場合	名前や住所、誕生日などは絶対に伝えないようにします。
金銭を要求されたとき	どんな理由があっても支払いには応じず、相手の話を鵜呑みにしないことが重要です。
被害が疑われる場合	すぐに警察相談専用ダイヤル「#9110」や消費生活センターに相談しましょう。

ポイントは「話さない・反応しない・すぐ切る」の3つです。
常に冷静な判断を意識することで、大きなトラブルを避けることができます。

「不明」着信に出ないための日ごろの予防策

ふだんの使い方を少し変えるだけでも、怪しい電話から自分を守ることができます。

「不明」と表示された番号には基本的に出ない
反応が伝わるようなメッセージ返信もしない
通話履歴を確認しても、知らない番号には折り返さない

このような行動を習慣にすることで、不要なリスクを大幅に減らすことができます。

スマホの設定を使って「不明」な着信を防ぐ方法

スマホには便利な対策機能が備わっています。
これを設定しておくだけでも、ストレスはかなり軽減されます。

機種／OS	機能名	説明
iPhone	不明な発信者を消音	登録されていない番号からの着信は無音にし、ボイスメールへ自動転送されます。
Android（Google）	発信者番号と迷惑電話の識別	怪しい番号を検出し、警告表示や自動ブロックをしてくれます。
ソフトバンク端末	電話に出る前確認（シンプルスマホ）	自動音声が相手に内容確認を促し、通話前に録音された内容を確認できます。

設定方法も簡単なので、機種ごとの操作を調べてすぐに導入しておくのがおすすめです。

迷惑電話対策アプリを使って安心感をさらにアップ！

スマホに専用アプリを入れると、「不明」な着信への防御力が格段に上がります。

アプリ名	主な機能
電話帳ナビ	着信時に相手の情報をリアルタイム表示し、迷惑電話を警告してくれる。データベースは頻繁に更新される。
Whoscall	世界16億件以上の番号を収録。オフラインでも識別可能で、危険な番号は自動でブロック。
詐欺バスター	AIが通話やメッセージを分析して詐欺の兆候を検知。危険な内容がある場合は、通話中に警告してくれる。